全てのマンションの給水管が錆びるわけではなく、全てのマンションの給水管は赤水が出るものというわけでもありません。
「錆は錆びる材料が錆びる環境にあるときに発生します」
。すべてのマンションで錆びる材料が使われているわけでもありません。
事実を調べてデータの検証を!
錆びる環境にあっても、個々のマンションの給水管の劣化状況は異なるため、一般論で給水管の錆については片づけられませんので、
第一に給水管の劣化診断を行って、事実を調べることが大事です。事実を確認し、データを検証するという姿勢が基本です。そのデータ
に築年数、配管材料の種類、配管継手、工事の内容等を検討して多種多様な選択がある給水管改修工事の内容が選択されます。
 
   配管内部に内視鏡(ファイバースコ ープ)を挿入し、状況を観
    察します。配管内部に装置の先端部を挿入
して直管や継手の内
        部状態を観察するもので、すべての配管に適用できます。曲が
        りが2~3か所以上ある場合には、挿入が困難な場合がありま
        す。
  測定箇所は,一時的に取外しできる機器の接続部など,内視鏡が挿
       入できる位置に隕られます。ただし,部分的に配管を切断して,
       そこから挿入、観察することも行われます。
 写真やビデオにより、映像を記録する事が出来ます。錆こぶの状
       況等を確認できますが、配管肉厚は測定
できません。 
  特にSGP(炭素鋼鋼管)においては,錆の発生や詰まり状況,
       SGP-V(樹脂ライニング鋼管)においては,ライニングのはく離
       状況や継手部端部の錆発生状況,銅管(CUP)においては孔食
       や潰食の発生状況の把握が容易です。
  主な調査箇所は一般的には、高置水槽まわりの横引き管,給水メ
       ータまわりおよび端末の給水栓まわりが選定されます。
★費用及び簡便さの面で比較的一般的な調査方法とされています。
    配管にエックス線を照射し、透過したエックス線の強度変化を、
  フィルムの白黒濃淡影像として観察。
  白黒のコントラストから、配管肉厚の減少や錆こぶの状態を観察
  できます。併せて、配管内部の錆の状況・詰まり状況・ライニン
  グのはく離状況などを観察することができ桝。特に,超音波厚さ計
      では計測が不可能な配管継手部や電縫部の腐食状況について高い
  確度で観察できます。
  一般的には撮影したフイルムを観察して劣化判定しますが、コン
  ピュータによる画像の濃度解析により,残存肉厚を定量的に計測
  できます。
  エックス線照射時、管理区域内を立ち入り禁止にします。
  サンプルを実際に手に取って見ることができるので、最も確実に
      劣化状況を理解しやすい方法です。
      サンプルを実際に手に取って見ることができるので、最も確実に
      劣化状況を理解しやすい方法です。
 管の一部を切断してサンプルを採取し,管内面の状態を調査しま
       す。
 配管を採取し、管内面を酸洗浄により腐食生成物を除去後、ポイ
      ントマイクロメータで残存肉厚測定します。定量的に検討し評価
      します。
SGP-V(樹脂ライニング鋼管)の 場合は継手を含めて抜管し,管端
      ねじ部の腐食状況を定性的に検討し評価します。配管の劣化状況
      の確認や肉厚の測定を確実に行えます。
配管の採取・復旧には時間を要します。